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2013年11月16日 (土曜日)

日本ロック&ポップスアルバム名鑑

日本ロック&ポップスアルバム名鑑



本日は、おすすめ本をご紹介。

どんな本かボクがグダグダ説明するより、監修・湯浅学氏のまえがきを引用させて頂いくほうがより分かりやすいと思う。

「レコードの河、を思っていただければ幸いである。音楽の変遷を、単純に世の中に出た順番に、各時代に出たオリジナル・アルバムを一枚ずつジャケットと解説付きで閲覧できたら、との願いから本書ができた。」
「ロックはかくあらねばならない、とか、歌謡曲は歌唱力が整っていなければならない、とか、アイドル歌謡は下賎である、とか、生まれてからこの方まったく思ったことも考えたことも感じたこともないので、むしろ選盤にはたいへん苦労した。」

そういう本なのである。

永らく、日本古来の伝統芸能浪曲〜民謡〜お座敷歌謡に加え、海外から渡ってきたカントリー、ジャズなどが折衷し、せめぎ合い、融合し、保守から前衛なんでもござれのミクスチャー状態で特異に発展してきた日本のポップ・ミュージック。
最近でこそ「J-POP」などというスタイルが日本のポップスを代表するモノであるかのように扱われているが、ここにある先人たちの紆余曲折、波瀾万丈、半端ではないバイタリティーを聴くと、まるでちっぽけなモノに感じられる。
戦後日本が復興を遂げていくなか、アメリカを始め海外の音楽がどんどん日本に輸入されてきた。それらを貪欲かつ無差別に吸収して独自の解釈を施し発展してきたのが日本ポップスの変遷だと思う。

それにしても、ナント多彩かつ興味深い作品が目白押しであることか。
ボク自身、これまでは日本のポップスについて、知っている「つもり」だっただけなのだと気付き、その広大な海を目の前に言葉を失う。

だがしかし、このカタログ本は、決してノスタルジーに浸るためのモノではない。

先駆者たちが造り上げてきた、素晴らしくて馬鹿馬鹿しくてチャーミングで力強い、日本ポップス史という大河を遡ってみることは、若い音楽ファンにとって新たなる探検であると言って良いだろう。

似たような新作が次々と発表され、大量に消費されていくばかりに見える現代のポップス・シーンから少し距離を置いてみたい、と感じたことがある人にとっては、宝物のようなバイブル本になるだろう。

個人的には、駅弁を買って一人ぶらりとローカル線に乗り、車窓に流れる田舎の風景を眺めながら頁をめくり、ふと立ち寄った地方都市にある古びたセコハン屋でアナログレコードを漁り、大衆酒場でチューハイを呑んでぶらりと帰って来る、そんな旅のお供に最適だと思っている。

続編(1979―1989)も発行されるようなので、そちらにも期待したい。

 


■レコード・コレクターズ増刊 日本ロック&ポップス・アルバム名鑑1966―1978(監修:湯浅学)

定価:2200円
出版社: (株)ミュージックマガジン
出版日: 2013/8/31
ASIN: B00EPLPKLO

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